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議会権限縮小が提案される H22年5月11日(火)
昨日は、ほぼ1日かかって代表者会議で、改選後の初議会前に議会のルールなどを内定させる会議を行いました。
夜は、さいたま市内で政治塾に関する打合せなどでした。懐かしい友人もいて、盛り上がりました。 今日は午前中、代表者会議。午後は、大学で学生に講義です。 ところで、昨日の代表者会議では、改選後の新たな議会のルールなどを決めましたが、他の会派の発言には驚きました。 議会では、「一般質問」と言って市や行政委員会に対して、議員が質問をする中で政策を提案したり、現行事業を質す、あるいは軌道修正を求める機会があります。(単に現状を聞くだけの質問もあるようです。) ほぼ、全国の都道府県、市町村議会で採用されている制度です。それは、議会の行政への統制権(監督権)を具体化させる重要な機会として位置づけられているからです。 そして、この一般質問の仕方は、議員1人あたりの質問回数制をとるか、議員1人あたりの質問時間制限制をとるのかに大きく2通りに分かれています。 旧久喜市議会では、質問回数制(質問は、3回まで)でしたが、数年前から議員1人あたり40分の時間制限制で発言を行ってきました。 ただ、40分の時間制限の中で、実際に40分の時間を使い切る議員は稀で、短い人で5分以内。多くは15分から30分前後まででした。 合併に先立つ協議における、各市町で一般質問の仕方は、旧久喜市議会の例を参考にして議員1人あたり40分の制限制というものでした。 しかし、昨日の会議では、他の会派からあろうことか議員1人あたり、質問と答弁の時間を合わせて60分という提案がありました。議員の質問時間ばかりでなく、今度は答弁時間もひとまとめにしての提案です。 議員、議会の権限を軽んじる自虐的な提案です。 そもそも、議会の効率的な運営は議長の議事整理によるところが大です。質問に対する答弁の長短などは、議長が整理するものです。決して、議員の質問と答弁を抱き合わせて制限すべきものではありません。 議員には、平等に発言権というものが認められています。これは、議会での議員の重要な権限です。 この権限を答弁と抱き合わせることになれば、当然、答弁の長短や内容、質によって議員の発言権を答弁する側の職員が侵すことも想定されますし、これを整理できなかった議長は、この責めを負います。 他にも40分の質問時間を30分に短縮する提案がありましたが、これも感心できません。 この提案では、理由として次のことがあげられました。合併して、議員が増えるので、質問する議員も増える。従って、一般質問の日程が増えることになるので、1人あたりの時間を短縮すべきだと。 しかし、人数が増えたのだから、それに比例する形で質問全体の時間・日程が増加するのは当たり前です。これは、合併をする以前から誰でも分かりきっていたことです。住民の代表である議会や議員の権限を縮小、侵すかも知れないリスクを抱えてまですることではありません。 この問題は、6月議会初日を控えて開催する5月21日(金)午前9時からの代表者会議で決定することになっています。
by baribarist
| 2010-05-11 23:35
| 市議会
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